医療の話

新型コロナワクチン接種の副反応について(当院の場合)

現在ほとんどの医療機関へはファイザー社のワクチンが分配されており、当院でもファイザー社のワクチンを接種しています。志免町では5月中旬から医療従事者の接種が始まり、75歳以上、65歳以上と移行し、現在55歳以上の方の接種を行なっています。21日から50歳以上の方の予約・接種が始まります。

当院でも5月中旬から7月17日現在までの約2ヶ月間に1130回の接種を行なってきました。ほとんどの方が当院で2回接種を受けますので、おおよそ565人の方に接種を行ってきたことになります。

2回目の接種の時に1回目接種後の状況を尋ねますが、「発熱した」と言った方は2−3名ほどでした。いずれの方々も1−2日程度で解熱しています。「どーもなかった」と「腕が重くなった」と言った方がほぼ半分ずつでした。「いっときグラグラして歩けなくなったから2回目は辞める」と言った方がお一人いました。

2回目接種後に体の不調を訴えた方は2名いました。一人は接種3日後にふらつきがでて当院受診。テレビで血栓の副作用を知って強く心配されていましたが、特に神経症状はなくその後自然軽快しています。もう一人は接種5日目に熱が出たとの連絡がありましたが時期的にも副反応の可能性は低く、自覚症状もほとんどないためかかりつけの内科受診をお勧めしました。

以上、少数ではありますが当院でワクチン接種した方の経過について簡単に書きました。総じて、この中からは深刻な副反応が出た方はいなかったと言えると思います。

年齢によって副反応の出方に差があることも言われはいますが、これから接種を検討される方々の判断の材料になれば幸いです。