どんな時に受診する?
頭痛・しびれ・めまい・もの忘れ、
こんなときはご相談ください。
『脳神経外科』をネットで検索しても、聞き慣れない病名、恐ろしい病名ばかりで自分にはピンと来ないという方も多いでしょう。あるいは、脳の病気➡重症➡外科➡手術➡入院、、、などと連想し、よほど大変なことが起きないと行く事はないかも…と考えてしまう方もおられると思います。しかし病気がわかるきっかけとなる症状はそれほどめずらしい症状ではありません。
最近、おじいちゃんの動きがのろくなってきた気がする
子供が部活中に頭を打って、吐いた
父親が突然しゃべり辛くなった、手足に力が入らないようだ
おばちゃんの認知症が最近急に進んだような気がする
抱っこしていて赤ちゃんを落としてしまった
幼稚園で遊んでいて友達と頭をぶつけた
などなど、挙げればキリがありませんが、日常生活の中で起こりうる、感じうるようなことをきっかけにクリニックを受診され、そこで脳の病気なり怪我が判明することも少なくありません。判明したあとは、必要に応じて適切な病院へ紹介(転院)させて頂くこともあります。
具体的な病名としては、「頭痛」「外傷(脳震盪、創)」「脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)」「脳腫瘍」「てんかん・けいれん」 などを当院では専門的に診させて頂きますが、これらの疾患の症状は多岐にわたります。特に下記のような症状の際にはご相談頂ければ適切に対応させて頂きます。
意識障害 (目覚めない、すぐ寝る)
手足のしびれや麻痺
しゃべりにくさ、眼の見えにくさ
慢性的な頭痛
突然起こった頭や首の痛み
顔や頭の打撲や怪我 (乳幼児、小児も対応いたします)
頑固なめまい
物忘れ
けいれん
また、脳梗塞や脳出血の原因となりうる生活習慣病(高血圧、糖尿病、高脂血症など)についても対応させて頂きます。脳梗塞や脳出血は、予防できる病気です。ぜひ一度、お気軽にご相談ください。
受診が必要な様々なケース
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頭を打った
痛みが強くなったり、ぼっーと眠りがちになったり、何度も吐いたり、といった症状があると脳が傷ついている可能性があります。また、ご高齢の方は数週間〜数ヶ月かけて頭に血が溜まって症状がでることがあります(慢性硬膜下血腫)。いずれの場合もたいていはCT検査で診断がつきますので、いつもと違う!と思ったら早めの受診をご検討ください。
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頭痛
頭痛のほとんどは習慣性頭痛といわれるもので、その代表が片頭痛、緊張性頭痛です。しかし、突然起こる頭痛や痛みが激しいもの、嘔気、嘔吐を伴うもの、また麻痺などの神経症状を伴うものには、危険な病気が潜んでいることがあります。そのときにはすぐに受診してください。
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手足の痛み
脊髄や末梢神経の障害できたされることが多い状態です。脳の病気で手足が痛むことはとても稀です。 神経内科・脳神経外科・整形外科の専門医と相談しましょう。
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めまい・ふらつき
めまいはさまざまな病気や病状でおこります。最も多いのは耳の半規管の障害によるもので、耳石の異常やウイルス性の迷路障害などですが、中には脳に大きな病変がある場合もあります。症状が繰り返す場合には耳鼻科、ふらつきが強い場合には脳神経外科受診をご検討ください。
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手足のしびれ
手足の感覚障害は主に脊髄や末梢神経の障害で起こります。脳の視床という部分の障害でおこることもあります。手がしびれる、だんだん強くなるなどの症状がある場合は受診をご検討ください。
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歩きづらい
歩きづらさの原因もさまざまですが、動きが遅くなった、歩はばが狭くなった、止まれない、などの症状が出て来たら、膝や股関節の障害以外にも脳や脊椎脊髄疾患の可能性もあります。
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もの忘れ
もの忘れは、生理的なもの(加齢現象)から病的なもの(認知症)、あるいは、治療可能な認知症といわれるもの(特発性正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫)などさまざまです。MRIやCTで脳の状態を確認し早期診断につなげることが大切です。
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手足の麻痺
手足の麻痺が起こるもっとも多い病気は脳卒中です。もし変だなと思ったらすぐに受診してください。その他の脳の病気や、手や足を圧迫されておこること、脊髄の病気やヘルニアなどでもおこります。
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ふるえ
医学用語で振戦といいます。本態性振戦のように、体質や遺伝的なものもありますが、パーキンソン病という脳の病気や甲状腺の異常でも起こることがあります。診断にはMRI検査や血液検査が有用です。
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ろれつが回らない
しゃべっている途中に一時的に、ろれつがまわらなくなったり、言葉がでてこなくなったりした場合には、脳梗塞の前兆の可能性があります。その他、一時的な手足の脱力や眼の見え難さも同様です。危険な症状ですので、たとえ症状が消えたとしてもすぐに受診してください。